上原浩治に聞く Q.11 失敗をしたあとの切り替え方を教えてください!
過去は振り返らない、そう話す上原選手の失敗との付き合い方
過去は振り返らない。そう話す上原投手。では失敗とどう付き合っているのか。打たれた後、失敗をしてしまった後、いかにして自分を奮い立たせていくのか?
結果を出すためにリセットする
――失敗をしたあとの切り替え方を教えてください。
基本的に僕らは、リセットしないとやっていないですからね。例えば、今日打たれました、気持ちが晴れない。でも次の日投げる可能性があるわけです。先発ピッチャーの場合は、中4日、5日って決まったブランクがありますけど、僕らのようなストッパーやセットアッパーはいつ投げるか分からない。ですから、失敗をいちいち引きずっているとまたやられてしまう。
――象徴的だったのが、昨シーズンの6月、テキサス(・レンジャース)戦で打たれ、サヨナラ負けを喫しましたが、その翌々日のミネソタ(・ツインズ)戦では珍しく、フォアボールを出しながらもしっかりとセーブを記録されました。このときはリセットできていたわけでしょうか。
リセットしています……とはいえ、リセットしているつもりでも、正直なところ頭のなかではリセットできてないと思うんですよ。実際にリセットできるのは、結果が出た後。打たれたとしても、次の日に抑えることでリセットできると思うんです。そこでまた打たれると、逆にどん底にはまっていく可能性ももちろんあります。
だから、リセットしようと思っている、というほうが近いかもしれないですね。
――リセットしようと思い続けることが大事ということですか?
リセットしようと思ってやっているし、だからこそ練習を変えようとしない、日々やっていることをきちんとやる。それが大事なんだと思います。実際、ルーティンはもうここ何年も変わってないですからね。打たれても、抑えてもそれを変えずにしっかりとやる。打たれた昨日というのは終わったこと。その時間は返ってこないわけですから。
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